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まちがった思い込み

 高さに対する思い込み

「高枕」と言う言葉があるためか、枕は高い方がいいと思い込んでいる方が多いようです。
「低い枕を使ってます」と言う方でも、私の云う高さの倍ぐらいの高さを使用している方が大半です。
頭を高い位置におけば一時は呼吸が楽になるように感じますが、しかし、その時の呼吸は胸呼吸です。
更に、眠ってしまえば、頭は肩の重さで下がり、顎を引いた状態になってしまい気道を塞ぐ寝姿勢となるのは避けられません。
「低い枕」でも、単に中身を抜いて低くするだけでは、結局首の下が潰れ、やはりあごを引いた苦しい寝姿勢になってしまうのに変わりはありません。

 固さに対する思い込み

固い枕が好きだと云う方の思い込み
・柔らかい枕は潰れやすく首のところが頼りない
・随時枕を直さなければならない
・頭が沈み込んでしまうので蒸れやすい
・固い枕は崩れにくいので寝姿勢が安定する
・頭に指圧効果がある

固い枕は崩れにくいので寝姿勢が安定すると考え、それが固いプラスチックのパイプや、木材のチップ、更にエスカレートすると石つぶの枕まで行ってしまうのです。
その上、頭に指圧効果がある枕と信じてしまうことに問題があるようです。
就寝中は、あまり刺激を与えないように頭を優しく支えてやることが大切であって、指圧効果は必要ありません。
最近は、柔らかい素材の枕であっても、枕の構造を工夫することで、潰れず寝姿勢に合った高さを朝まで保てる枕が主流になってきており、その寝心地の良さが受け入れられているわけです。
固すぎる枕は決して良いとはいえません。

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