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日向野吉一氏
その1
Elegance is forever
傑作はとりかえる必要がない
その2
自分の教養(レベル)があがれば、そのレベルの人を好きになる
その3
先祖からもらった器を3倍にも4倍にもして、死にたい
その4
家庭が上手くいってない人は、優れた経営者にはなれない
その5
人はみな同じ考えをもっているわけではないので、3つ言いたいことがあっても1つにする
その6
品のいい商品を入れると、
品のいい人たちが集まり
品のいい使われ方をする。
ターニングポイント
視点を変え、
自分の原点を確立する。
町工場を継ぐか継がないかっていうのが、中学3年から高校になる時、そこがポイントですよね。
人間って、立場が変わると考えるものなんだよ。
継ぐって決めた時から、勉強して大学にも行った方がいいし、世界も見てきた方がいいと思ったよね。
学生時代、ユースホステルで欧米を廻りましたよ。
それから、25歳の時に父を亡くした。これも大きなポイントですね。
28歳か29歳の時かな、青年会議所の経営スクールっていうのがあって、必ず行くようにしてた。中小企業の社長の勉強会。
そこで、民社党の麻生良方議員の話を聞く機会があった。
麻生さんが、ある時、国会で答弁をすることになって、一ヶ月以上かけて原稿を作った。そこで、首相の佐藤栄作の個人批判をしたわけ。
終わった後、議員会館にいると、「麻生君、ご苦労さん。素晴らしい演説だった。」って佐藤さんが彼の肩を叩いたんだって。自分の批判をされたのにだよ。
麻生さんは、思ったって。「佐藤は日本を考えてた。自分は佐藤個人しか考えてなかった。このレベルの差、男としては最低だ」。それで、辞職するわけ。
それを聞いてから変わった。男っていうのは視点がそこじゃないとダメだと。
それから、物の解釈が変わりましたね。
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