くさなびTOP > 特集記事 > くさなび「賢人録」 > たじま はじめ氏
たじま はじめ氏
たじま はじめ氏 1963年 東京都台東区生まれ |
上智大学・理工学部卒業後、大手部品メーカー開発部入社。 平成19年度・第二回草加モノづくりブランド認定製品に『ねじろぼちゃん』が認定。 第26回草加市美術展 第10回 日本・フランス現代美術世界展 入選 |
草加市松江のステンレス板金加工業「有限会社田島製作所」社長の田島一(たじまはじめ)氏。
第28回草加市美術展にてグランプリの草加市美術協会賞を受賞した田島氏に、今回の受賞作品を含め、ステンレス溶接とアートについてインタビューをお願いしました。
グランプリ受賞作品「スコーピオ」
まず今年グランプリとなる草加市美術協会賞を受賞した作品「スコーピオ」についてお伺いしました。
溶接の手法…肉盛り
田島氏が採用しているこの手法は、ステンレスを少しずつ溶かしながら何度も繰り返し足して形を作っていく、根気のいる作業です。 「この手法を使って作品を作っている人はまだ世の中に少ないと思うので、新しい表現としてアピールできたら」という同氏。 受賞作品「スコーピオ」もこの技が活かされ、細部まで緻密で精工な形が表現されている、さすがグランプリを受賞した風格の漂う作品です。
芸術作品を作るにあたっては生物をモチーフにすることが多く、一昨年市長賞を受賞した「ムツゴロウ」に続いて、ご自身がさそり座であることからインスピレーションを受け、今回のモチーフを選んだそうです。 意外だったのは、写真を参考にしたのみで、あとはご自身のイメージを大半にしてこの作品を仕上げられたとのこと!なかなか出来ないことですね。 左右や後ろなど、どこから見てもバランスのとれた計算されたようなフォルムがとても美しい作品です。 第23回から、今年で6回目の出展。 回を追うごとに受賞歴を重ねて来ましたが、今年見事にグランプリとなる草加市美術協会賞を受賞されました!
第28回草加市美術展
埼玉県芸術文化祭2010協賛事業のひとつで、今回で28回目となる草加市美術展。
草加市在住、在勤、在学者を対象に、日本画・洋画・彫刻・工芸・書・写真の部門があります。
次ページ:「アートへのきっかけ」→